韓国で起きる「親日派バッシング」

韓国ではある一つの国に対して、深い知識を持っている専門家や、その国に太い人脈を持つ人を「親○派」と呼んだりします。
中国社会に詳しい人を親中派、アメリカが大好きな人を親米派といいます。
ここで親中派、親米派といった言葉は特に悪いイメージの言葉ではありません。

だが、「親日派」といった場合、そのイメージは親米派や親中派とはまったく異なります。
単純に日本文化が好きであるとか、日本に太い人脈を持つ人という意味ではなく、そこには「背信者」というニュアンスが含まれます。
韓国における「親日派」とは、「戦前から戦中の日本統治に協力した民族の裏切り者」を指します。
それゆえに、日本をよく知っていたり、太い人脈を持つ人たちは、自身が「親日派」と呼ばれることを相当に警戒し、恐れます。
このため彼らはメディアが自分たちを「親日派」と呼ぶ代わりに「知日派」という名称を使うように求めています。

韓国においては日本をよく「知る」ことはプラスですが、日本と「親しい」ことはマイナスのイメージとなりかねません。
マスコミ報道や学校では、「親日派」は日本統治時代に日本側について同胞である朝鮮民族を苦しめた背信者を表現する言葉です。
ドラマ、映画、漫画などに登場する「親日派」の姿はいつでも卑劣で、卑怯で、残忍な人として描写されてきました。
日本人という言葉よりももっと大きな憎悪の対象が「親日派」です。
日本との関係が深く、日本に傾倒した人だとしても、同じ民族のために努力した人、あるいは人格者もいるであろうに、「いい日本人はいても、いい親日派はいない」というのが韓国の認識なのです。

それどころか、「親日派の子孫」というだけで社会的攻撃対象になり得るのが韓国です。
例えば、韓国の政治家たちの中には、祖父、あるいは父親が親日行為をしたという理由で選挙において競争候補から攻撃されるというケースも珍しくありません。
保守だけでなく、「進歩」あるいは「革新」と呼ばれる左派の人々さえも、旧時代の悪習を積極的に活用します。
実のところ、「親日派の子孫」という攻撃材料を伝家の宝刀のように振りかざし続けてきたのが、まさに韓国の進歩勢力なのです。その宝刀の矛先が向けられた人の中でもっとも有名な人が、朴槿恵前大統領です。

朴槿恵前大統領の父、朴正熙元大統領は日本統治時代、満州国軍将校だったという理由で政治家となった当初から反対勢力から攻撃を受け続けてきました。
朴槿恵は政治の世界に入ったそのときから、有力な政治家として注目されていましたが、たびたび「親日派の娘」として攻撃を受けてきました。


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