フランチャイズ～甘い罠

起業を考える上で、フランチャイズによる事業展開はひとつの方法ですが、次の点に注意が必要です。
1. フランチャイズ契約の場合、経費についてはある程度明確な予測を立てることができるが、計画通りの売上を上げることができるかどうかは不明瞭です。実際にフランチャイズ契約に基づいて事業を開始したものの、予想された売上にまったく届かないケースは多々あります。フランチャイズ事業を行っている企業は数多くありますが、新規加盟店の売上に関しては、不確実な内容しか提供できない企業がほとんどです。

2. フランチャイズを展開する業種では、濡れ手で粟のようにぼろもうけできる事業はほとんどありません。当初、フランチャイズ契約でぼろもうけできるような業種でも、脱サラ組が殺到してすぐに過当競争になってしまいます。立地条件や経営者の努力により、経営者家族がそれなりの生活ができる収入は見込めますが、大きな期待は禁物です。

フランチャイズ本部と加盟店の定番トラブル原因
① フランチャイズ本部が加盟前に提示した売上予測とオープン後の売上がかなり違う。
② 本部が売上を上げるための的確な指導をしてくれない。
③ ロイヤリティや経費などの月々の負担が大きすぎる。
④ ブランドやノウハウに投資価値がない。
⑤ 自店の営業エリア内に新規出店してくる。
⑥ 研修が不十分でマニュアルも使用しづらい。
⑦ 解約金や競合避止義務などフランチャイズ契約が本部に有利に作成されている。