FCで起業~コンビニ~

起業のノウハウをFC展開企業が組織的に指導してくれる安心ですが、一番難しい営業・販売については自らが行わなければなりません。
また、FCのロイヤリティは高く、大きな儲けは期待できません。
さらに販売不振のときでも、リスクは自らが取らなければいけないという欠点もあります。
FCについては、数々の訴訟が起こされ、様々なトラブルが起きており、安易な考えは失敗のもとです。

コンビニのFCに加盟すると、誰でも、経験ゼロから店舗経営のオーナーになれます。
すべての準備をコンビニストアー側が用意してくれ、開業前の研修や開業後も店舗の成長段階に応じた研修・勉強会もあります。
開業資金を融資してくれる制度も用意され、わずかな開業資金から始めることもできます。
その代わり、失敗のリスクはすべてオーナーが取ることになります。
コンビニ側は、販売する商品や情報の提供だけで売上から粗利益の43%程度をロイヤリティとして徴収し、経営者に売上金が渡されます。
既に大量に出店し、ノウハウを確立しているコンビニ側には大きなリスクはありません。

大手コンビニの2010年度の出店数と閉店数がみると、セブンイレブンが出店数939、閉店数460。
ローソンは出店数550、閉店数317、ファミリーマートは741と270で、サークルKサンクスは301と258。
日本全国で、実に多くのコンビニが閉店していて、閉店したオーナーは、多額の借金を抱えて苦しんでいます。
公正取引委員会の発表では、全国に4万店以上あり既存店の売上データがもっとも豊富なコンビニでさえ、53%ものオーナーが本部の売上予測を下回り不満を抱いています。
FCのノウハウがもっとも確立しているコンビニでさえこのような現状ですから、ほとんどのFC本部の売上予測は、当たらなくても当たり前、ほとんどデタラメな予測なのかもしれません。

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