異端の新興宗教「新天地イエス教」の正体

「新天地」は、1984年に李萬煕(イ・マンヒ)氏によって始まった新興宗教です。
本部はソウル近郊のベッドタウンである京畿道果川(カチョン)にあります。
聖書に登場するイスラエルの12支派を真似て韓国全域に12の本部教会を設立し、韓国(72カ所)を含めて全世界に108カ所の教会と、509カ所の宣教センターを備える大規模な宗教集団です。
新天地の発表によれば、信徒数は25万3000人いるとされています。

韓国のキリスト教団によれば、「新天地」では李総会長を「永生不死の再臨イエス」と崇拝し、「総会長に従えば死後、天国に入ることができる」と教えています。
李萬煕は1931年に慶尚北道の清道郡で生まれ、1957年から、自らが神であることを主張した朴泰善(バク・テソン)が設立した「天父教(信仰村)」に入信し、その後、柳在烈(ユ・ジェヨル)を頂点とした新興宗教「幕屋聖殿」に参加してから、1980年に同僚ホン・ゾンピョと一緒に「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」を創立しました。
当時、李萬煕とホン・ゾンピョは、ヨハネの黙示録の11章に出る「二人の証人」が自分たちであると主張して人々を惑わしました。
その後、ホン・ゾンピョと別れた李萬煕は、本人を「キリストの再臨主」であると自称しながら布教活動を続けました。
世界終末の時には、14万4000人だけが天国に行けるとされ、信徒たちは14万4000人の1人となれるように積極的に活動することが求められます。
新天地はキリスト教を標榜していますが、他の韓国のキリスト教団からは「異端」と規定されています。

これまで問題になってきたのが、新天地の攻撃的な宣教方法です。
新天地の信徒たちは身分を隠して他のキリスト教の一般教会に潜入し、その教会の信者の抱き込みを狙って活動します。
たとえば、牧師の不正を生み出して教会から牧師を追い出し、新天地の牧師を新たに招聘して教会を丸ごと飲み込む――などの手法です。

新天地は、信徒を徹底的に管理することでも知られます。
礼拝を行う際には、指紋認証やQRコード認証を使って、出席をチェックします。
病気になっても礼拝を欠かしてはならず、地方に出張したり旅行に出かけたりしていても、出先の新天地教会で礼拝を行うことを義務付けています。
韓国社会で「異端」とされる新天地の信者は、家族や親しい友人にも新天地の信徒であることを徹底的に隠しています。

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