Bloombergの厳選ニュース 2022年5月27日

ブリンケン米国務長官が演説で、バイデン政権の対中戦略を説明しました。中国政府を批判しながらも、新たな冷戦は望んでいないとし、中国周辺の「戦略的環境」の形成を重視する考えです。「一つの中国政策」を採用しつつ台湾を支援する「戦略的曖昧さ」と同様、対中関係の複雑さを示しています。

戦略的環境

ブリンケン長官は「開かれた包摂的な国際システムというビジョンを推し進めるため、中国政府を取り巻く戦略的環境を形作っていく」と述べた。中国は未来の産業を支配することを目指していると指摘。これに対して米国は国内投資を拡大するとともに、同盟国と緊密に協力した上で、「公平な競争の場」で中国と競い合うと語った。

一大ソフト企業に

米半導体メーカーのブロードコムは、クラウドコンピューティングを手掛けるヴイエムウェアを約610億ドル(約7兆7400億円)で買収することで合意した。半導体メーカーとしては過去最大規模の買収により、ブロードコムは一大ソフトウエア企業となる。

株の押し目買い推奨

世界的な株の売り浴びせでバリュエーションが魅力的な水準になっているとして、米シティグループのストラテジストは欧州と新興国市場を中心に株の押し目買いを勧めた。

高級品需要は持続

百貨店メーシーズの株価が急伸。高インフレにもかかわらず高級品需要が持続していることを背景に、通期利益見通しを上方修正した。

3回目の利下げ

ロシア中央銀行は約1カ月で3回目の利下げを実施し、追加利下げも示唆した。ウクライナ侵攻後の金融防衛策を解除するとともに、ルーブル高を抑える目的とみられる。

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