Bloombergの厳選ニュース 2022年6月6日
「前門の虎、後門のオオカミ」とはこういう状況を言うのかもしれません。一方にリセッション。もう一方に数十年ぶりの高いインフレ。5月の米雇用統計では雇用者数が予想を上回り、リセッション懸念を少しは遠ざけたと同時に、米連邦公開市場委員会(FOMC)による積極利上げへの懸念を再燃させました。インフレは退治しなくてはならない虎ですが、そのための利上げはリセッションというオオカミを招き入れる危険があります。傷は浅くても長引くのか、痛みは強くても早く癒えるのか、様々な思惑が交錯する市場では、10日発表の5月消費者物価指数(CPI)統計に注目が集まります。
目をつぶる
米国は2015年イラン核合意の再建を待たずに、イラン産原油の供給拡大を容認する可能性があると、世界最大の独立系石油商社ビトル・グループが指摘。
理にかなう
レモンド米商務長官はインフレを抑える方法として、一部の財に対する関税を撤廃することは「理にかなうかもしれない」と述べた。
日本や中国など
サウジアラビアはアジア向け原油販売価格を予想以上に大きく引き上げた。国営石油会社サウジアラムコは、7月積みアジア向け標準原油アラビアン・ライトのOSPを1バレル当たり2.10ドル引き上げ、指標価格を6.50ドル上回る価格にした。
不信任投票
英与党保守党内でジョンソン首相への不信任の動きが広がっており、早ければ今週にも投票が行われる可能性があると、首相に近い関係者が明らかにした。
FRB次第
米経済のリセッション(景気後退)は必ずしも差し迫ってはいないのかもしれない。労働市場の持続的な力強さや、2兆ドル(約262兆円)余りに上る家計のバランスシートの余剰資金を踏まえれば、近い将来に景気後退に陥る公算は小さいとエコノミストの大半は主張する。
目をつぶる
米国は2015年イラン核合意の再建を待たずに、イラン産原油の供給拡大を容認する可能性があると、世界最大の独立系石油商社ビトル・グループが指摘。
理にかなう
レモンド米商務長官はインフレを抑える方法として、一部の財に対する関税を撤廃することは「理にかなうかもしれない」と述べた。
日本や中国など
サウジアラビアはアジア向け原油販売価格を予想以上に大きく引き上げた。国営石油会社サウジアラムコは、7月積みアジア向け標準原油アラビアン・ライトのOSPを1バレル当たり2.10ドル引き上げ、指標価格を6.50ドル上回る価格にした。
不信任投票
英与党保守党内でジョンソン首相への不信任の動きが広がっており、早ければ今週にも投票が行われる可能性があると、首相に近い関係者が明らかにした。
FRB次第
米経済のリセッション(景気後退)は必ずしも差し迫ってはいないのかもしれない。労働市場の持続的な力強さや、2兆ドル(約262兆円)余りに上る家計のバランスシートの余剰資金を踏まえれば、近い将来に景気後退に陥る公算は小さいとエコノミストの大半は主張する。