Bloombergの厳選ニュース 2022年6月17日

米住宅市場に暗雲が垂れ込めつつあるようです。5月の米住宅着工件数は14.4%減と予想以上に落ち込みました。サプライチェーン問題の影響に加え、住宅ローン金利上昇による販売減少が浮き彫りになっています。フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の16日発表によると、30年物固定金利は平均5.78%に上昇。昨年1月に付けた過去最低(2.65%)から2倍余りに上げたことになります。

利上げ相次ぐ

イングランド銀行(英中央銀行)は5会合連続の利上げを発表した。さらに、インフレ抑制に必要ならば、より大規模な行動を取る用意があることをこれまでで最も明確に示唆した。

日銀からもサプライズか

通貨オプションのトレーダーらは日本銀行が今週、スイス中銀のように世界各国・地域の中銀に加わり、金融政策のサプライズで市場を動揺させるとみている。

確率は8割超

S&P500種株価指数が示唆する米国のリセッション(景気後退)確率は85%だと、JPモルガン・チェースのストラテジストが指摘した。米金融政策の誤りに対する懸念が背景にあるという。

ECBの意図

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁はユーロ圏の各国財務相に対し、域内の比較的財政の弱い国の借り入れコストが過度に上昇したり、上昇が急だったりする場合には、ECBの新たな危機対策ツールが稼働すると語った。

空売りポジション拡大

レイ・ダリオ氏率いる世界最大のヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツは、欧州株に対する最大のショートセラー(空売り投資家)として浮上した。相場下落の可能性に賭けるポジションの規模が57億ドル(約7600億円)余りに膨らんでいる。

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