Bloombergの厳選ニュース 2022年8月3日

米2年債利回りが急上昇し、7月27日の連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表前の水準にまで戻しました。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見での発言がハト派的に解釈されましたが、地区連銀総裁の相次ぐ発言が先走った市場に軌道修正を促した格好です。

ほど遠い

サンフランシスコ連銀のデーリー総裁は高インフレを相手にした米金融当局の闘いはほぼ完了の状況から「ほど遠い」とし、当局者らが物価安定の達成に全力で取り組んでいると述べた。

訪台への反応

ペロシ米下院議長は2日夜、台湾に到着した。中国の国営新華社通信は中国人民解放軍が4日から7日まで軍事演習を実施すると、ソーシャルメディア「微博(ウェイボ)」への投稿で明らかにした。中国軍機21機が台湾南西部の防空識別圏に侵入したと、台湾国防部が発表した。

米求人件数

6月の米求人件数は1069万8000件と、9カ月ぶりの水準に減少。逼迫(ひっぱく)する労働市場の状況がやや緩和していることを示唆した。

強気派VS弱気派

JPモルガン・チェースのマルコ・コラノビッチ氏は下期の米国株の反発を想定している。魅力的なバリュエーションと投資家の弱気のピークが過ぎた可能性が高いことが理由。一方、ゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは「市場はより緩和的な金融政策スタンスへの期待からリセッション(景気後退)を軽視するのが早過ぎ、安心し過ぎているような気がする」と指摘。投資家の期待は行き過ぎている恐れがあると警鐘を鳴らした。

明暗

米配車サービス大手、ウーバー・テクノロジーズの4-6月(第2四半期)決算は、売上高が前年同期比で2倍余り拡大した上、アナリスト予想を上回った。インフレ高進にもかかわらず、配車や食品宅配の底堅い需要が続いたことに後押しされた。ウーバー株は急上昇。一方、鉱業・建設機械メーカー大手の米キャタピラーの4-6月決算によると、建設機器の売上高はアジア太平洋地域で減少した。中国のエンドユーザーからの収入減を理由に挙げた。株価は大幅安。

0 Comments

Post a comment