Bloombergの厳選ニュース 2022年10月13日

12日午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の9月会合の議事要旨では、追加利上げペースの調整を説く参加者がいたことが明らかになりました。9月公表の金利予測分布図(ドット・プロット)は中央値こそ年内あと1.25ポイントの利上げを見込んでいましたが、これを予測したのは10人、1ポイント以下の予測が9人と実は拮抗していました。利上げ幅の縮小を望む声が上がったとしても不思議ではない状況でした。では、今後の利上げ幅はどうなるのでしょうか。13日発表の9月の消費者物価指数(CPI)が重要な鍵となりそうです。

利上げペースの調整

9月20-21日のFOMC会合では、当局者が政策金利を景気に抑制的な水準に今後短期間で引き上げ、インフレ率を目標値まで押し下げるためにその水準で維持する方針を示した。ただ、景気への副作用リスクを緩和するため、利上げペースを調整することが重要だと幾人かが指摘したという。

根強いインフレ圧力

9月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇と、3カ月ぶりにプラスに転じ、市場予想を上回る伸びを示した。米金融当局が積極的な利上げ軌道を維持することが示唆された。

緩和継続

日銀の黒田東彦総裁は金融緩和を維持する考えを表明した。

協調強化

主要7カ国(G7)は、マクロ政策での協調強化を目指す考えだ。

予定通り終了へ

イングランド銀行(英中央銀行)の債券購入プログラムはベイリー総裁が述べた通り14日に終了すると、中銀報道官が明言した。中銀が延長の可能性を銀行関係者に示唆したとする英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の報道を否定した。総裁は発言通りに購入を終了させれば、英国債利回りが再び急上昇し経済にさらに打撃を与えかねず、発言を翻せば総裁の評判は地に落ちる。

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