羽生善治「27年ぶり無冠」の衝撃

2月20、21日に行われた第31期竜王戦七番勝負第7局で羽生善治竜王が挑戦者の広瀬章人八段に敗れ、竜王位を失冠し無冠となりました。

羽生の持つタイトルがゼロとなるのは1991年3月18日以来、実に27年ぶりのことです。
裏を返せば羽生は27年間、八大タイトルのうちの何かを持ち続けていました。
タイトル連続保持記録の第2位が大山康晴十五世名人の15年、第3位の渡辺明棋王が14年であることを考えると、27年連続のタイトル保持はまさに圧巻というべき数字です。

羽生が30代の時に無冠転落の危機はありました。
2003年~04年にかけて、羽生は当時保持していたタイトルの竜王・王将・名人をいずれもライバルの森内俊之に奪われ、王座の一冠となりました。
ついに羽生時代の終焉かとまで言われました。

だが王座の防衛戦が始まる直前に谷川浩司から王位を奪って、無冠の危機をひとまず脱し、さらに王座戦五番勝負ではここでも挑戦してきた森内を、今度は下してライバルの勢いを止めました。
さらに王将を奪い返し、棋王も谷川から奪取。
終わってみれば2004年度終了時点の羽生は四冠王でした。

羽生の神がかりさが薄れてきたのが昨年あたりからです。
2017年度は王位・王座・棋聖の三冠を保持してスタートしましたが、王位と王座を失冠し、再びの一冠転落。
竜王を奪って永世七冠に輝いたのは知られたところですが、今年度に入っては名人挑戦を果たすも2勝4敗で挑戦失敗
棋聖も2勝3敗で豊島将之に奪われました。
うして迎えたのが今期の竜王戦であり、フルセットまで粘ったがついに力尽きました。

大山康晴十五世名人と中原誠十六世名人は一度無冠に転落してからの復活劇があります。
いずれも1年たたずにタイトル奪回を果たしました。
羽生の復活にも当然期待したいですが、前者二人の復活劇はいずれも30代の時でした。
現在48歳の羽生に同等の期待をするのは、年齢的なことを考えると難しいかもしれません。


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